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魅了するという事


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牧村 “…星の王子さまは私の質問には何も答えずこういいました。……「大切なことはね 目に見えないことだよ」”―火の鳥 望郷編
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SEXが終わると、彼女は言った。





「酔ってて覚えてない。どうしてこうなったの?」





火の鳥は解っていた。
だから敢えてこう言った。





「何をお願いしたいの?」









10月下旬



例年のこの時期より少し気温の高かった夜。
背広姿のウイングが待ち合わせ場所に現れる。
「お久しぶりです。」
「元気にしてたかい?」
握手。いつもの人懐っこい笑顔。



「自分を無くしたかの様に、忙しい日々を送ってましたよ。」



そんなセリフを嫌味なく言えるのは彼くらいだろう。

大阪背広魅了師会、
立ち上げメンバーの一人であるPEKO。
共に出撃するのは本当に久しぶりだった。



「先日LEEとコンビ即したみたいですね。おめでとうございます。ちなみに火の鳥さん今夜の目標は?」



出来るビジネスマン特有の目標設定。
彼の様に仕事も遊びも真剣に出来る人間と繰り出せる喜び、または今夜への期待感に興奮を隠せずに火の鳥は答えた。



「美魔女即だ。イメージしよう。」
「僕の専門分野ですよ。」



笑う。可笑しな2人。
した事ない事をしたい。
そんな誘いに付いてきてくれたのが彼だった。



受付会計。走る緊張感。
横を見ると堂々とした態度のPEKOが。
「いつもの様に魅了しましょう。」
本当に頼もしい奴だ。やろう。

火の鳥は緩んでいたネクタイをきつく締め直す。



「さあゲームの始まりだ。」



我々はブルーオーシャンを見つけようと、勇敢に帆を立て船出した。







ドリンクを買いサージング。
なかなかの人だかり。しかし他の箱ほどではなく立ち回りやすい状況。
とにかく美魔女を探そう。箱を隅から隅まで探索した。



そして現実を突きつけられる。
メディアで連日取り上げられるキーワード「美魔女」。
そんな美貌を持った案件は、ほんの一握りであるという事。

たしかに綺麗な案件はいたが、それはとても少数で既にガラス張りの別室ロイヤルVIP席などに座っており手が出せなかった。

ここで美魔女と出会うには、タイミングが重要なのだろうか。





仕方なくコンセプトが変わってくるが、
20代3人組オープン。
和み。
こちらの人数が足りてない。
セパは難しそうなので、番ゲで終わらそうかと思った瞬間、ようやく遅れてきた男が到着した。



「火の鳥さん、コサックダンス踊って下さい。」



クッパのいつもの無茶振りが試合再開の合図。
3対3になり勢いつく。
主導権を持つ案件は火の鳥担当。
しかし上手く崩せず放流。


この案件に時間をかけ過ぎ、次の案件も和み不足で連れ出しまで至らず。



いやそれどころか凄腕と思われる集団にAMOGingされる始末だった。
彼らは案件を奪う際も、こちらを全く見ず慣れた振る舞い。

我々はブルーオーシャンで海賊船に出くわしてしまった様だった。



「悔しい負け方だ。。このままじゃ帰れない。今からストしよう。」



3人は路上に出る事に。
皆明日から仕事があり、朝まではいられない。
短期決戦。
着ていた背広を脱ぎ戦場に向かった。



それは10月にしては、珍しい暖かさのせいではなかった。
暑くさせていたのは、我々自身の体温だった。



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「遊び足りてないよね?」



居酒屋前で3人組にオープン。
ガンシカはなく、和むも連れ出しまで至らず放流。

次も少し和み放流。

間違いない。調子が良い。
我々の足はよく動いており、案件の反応も悪くなかった。



それは街が活気付いていたからか。
自分達の空気感が街にマッチしていたのか。
それともただ運が良かったのか。



運も実力のうちではなく、運こそ実力だ。と

火の鳥のビジネスの師匠が言っていた事を思い出した。




次も難なくオープン。惜しい。いい感じだ。乗ってきた。次だ。






その時、柵に腰掛ける2人組が我々の目線に飛び込む。
だるそうな態度。少し戸惑う。
気付けばPEKOが動き出す。
本当に頼もしい若者だ。





「誰と電話してるの?」





案件の1人が電話中。
そしてもう1人の間違いなくハーフであろう顔立ちの彼女が、我々に目線を合わせずに答えた。





「関係なくない?お前ら誰だよ。」





予想以上に強めのプット。
ちなみに火の鳥は30代。女性にお前と言われる事など皆無な日々を過ごしている。



でも大丈夫。今夜は調子が良いんだよ。
「いいね君。」と大笑いして返答。
会話が続く。
どうやら彼女達が今夜のターゲットとなりそうだ。






共に24才。彼氏持ち。
クラブ帰りで彼氏が迎えに来てくれるのを待っていた所。
そして迎えの予定がなくなったとの事。
和む。笑わせる。PEKOがよく知っている地方の出身者であり、話が弾む。



PEKO担当の食い付きは少しあるのか?
連れ出せるか?
ハーフの彼女は変わらず不機嫌な態度を続ける。

カラオケ打診。グダ。居酒屋打診。グダ。





「お寿司奢って。」





もちろんその台詞は、終始高圧的な態度を取っていたハーフの彼女が言い放った。





放流するか?
我々はナンパの際に、金銭を出来るだけ使わない事に美学を感じている。





いや行こう。
このまるで私は貴方達と違って、生まれてから今までカーストの最上級を歩んできたのよ。と、言わんばかりの彼女達を倒したくなった。
PEKOからも連れ出し合図。
どうやら同じ想いのようだ。



俺たちは食べてきたから食べないけどね。
もちろん空腹だ。
勝つ為にハングリーさは必要だと自分に言い聞かせる。



クッパは空気を読んで、後ろで他人のふりをしてこちらを。目で合図。うなづく。



いってきます。
いってらっしゃい。
今からこのクソ生意気な2人組と戦ってきます。



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「レモンサワー2つと暑いお茶ふたつ。」



後半戦が始まった。
本場のフットボールでも試合が動くのは必ず後半だ。
やろう。今からが勝負だ。

テーブル席。各担当案件が横に座る。
もちろん火の鳥の横にはハーフの彼女。
4人での会話。変わらず高圧的な態度。



徐々に4人の会話から、2人だけの空間に持っていくのがいつものやり口。
PEKOと担当案件の距離が徐々に縮まってくる。
彼の和み力はいつも思うが素晴らしく、火の鳥にはない力を持っている。



しかしこちらは全く仕上がらない。

それどころかお前呼ばわりを続けられながら、彼氏との惚気話を聞かされているだけだった。
「彼氏のどこが好きなの?」
「めちゃくちゃイケメンで強い所。すごいオラオラなの。」





なるほどね。
自分の立ち位置に迷う。
このままピエロを演じるか?
それとも彼女のいう強い男を演じてみるか?
しかし火の鳥は決してイケメンではない。
どうする?






トイレに行く。思考する。
負けるな。。
どうすれば彼女の心を動かせるかイメージしろ。
先ほどからPEKOの和みを邪魔する彼女の動きすら制御出来てない。



PUA関連の本も色々と読んだろう?
ブログだってたくさん見たろ?
ネグの使い方がキーワードなんだろ?





その時火の鳥のビジネスの師匠からLINEが入る。プライベートな誘い。



運も実力のうちではなく、運こそ実力だ。



師匠の言葉がまた頭に浮かぶ。
そしてその時、もうひとつ師匠がよく口にする言葉をふと思い出した。








こちらが好きにならないと、相手も好きになってくれないよ。








戦略が決まった。
鏡の前で深呼吸。
考え方を変えよう。



火の鳥はもう一度ネクタイをきつく締め直した。















席に戻るとハーフの彼女はウニを食べていた。我々の金で。



「遅いぞお前。」と彼女。
苛つかない事。肩の力を抜く事。
彼女は悪くない。
テレビの中のハーフタレントの言動をまねしたいだけなんだろう。可愛い子だ。





「口悪いけど楽しませてくれてるんだよな。あとさっきから友達にも気を使って会話して偉いよな。そんな所に俺は魅了され始めてるんかな。」





大阪背広魅了師会。
スーツで案件を魅了するチーム。

頭がその事ばかりに傾いていた。
どうすれば彼女に惚れられるか?
それは余裕のないAFCの思考だった。





そして火の鳥は心の底で彼女に腹を立てていた。
それでは何も伝わらない。

彼女の見た目意外の良い所を見つけよう。

ピエロでもない。
彼氏の様な強い男でもない。
敢えて彼女に魅了されるんだ。





そこから心に荒波を立てる事なく、
ゆっくりと彼女との対話に集中した。
それは30分だったか1時間だったか。
時間を忘れて2人の世界に入った。






すると解ってきた事があった。
彼女は地方出身者なのは知っていたが、
大阪へのある種の劣等感を持っているという事。



そこから来ていた背伸びする言動。
オシャレに生きなければいけないという、
変わった使命感。
彼氏に無理して合わせている自分。






そして本当はシャイなだけだったと言う事。






本当に全てが可愛く見えてきた。
彼女は自分らしくという重い鎧を着て、
身動きが取れていなかった。

また悔しい負けをして、今夜は必ず即りたいという気持ちが、逆に火の鳥の言動や思考を限定していた事にも気付けた。






「また新しい一面が見えた。たまにシャイになるよね。どんどん魅了されていくよ。」

「わかった様な事言わないで。」

「さっき言ってたクラブで良い男がいなくて、全部無視したってのは、本当は恥ずかったんだろ?」

「違うし。」

「俺には無理しなくてもいいよ。おじさんには甘えやすいだろ?」

「おじさんだるい。」

「いいね。その顔かわいいよ。とってもいいよ。」

「本当はこのわがまま女って思ってるんでしょ?」





「そんな所も含めて魅了されてるんだよ。もっと君を知りたい。」






嘘じゃなかった。本当にそう思った。
彼女は徐々にわがままを演じなくなった。
本当の彼女はとても素直で可愛らしかった。






鏡の法則。

対話を重ねる度に、彼女の火の鳥を見る目も変わってきた。

そして火の鳥がよく使う都合の良い「魅了」という言葉を彼女も使い始める。



私も魅了されたいなと。







PEKOにセパレートの合図。
そちらは完全に仕上がっていたが、
どうしても案件の都合で、今日の即は難しい様子。
私も本当はPEKO君といたいのにと意思表示する程に。





「でも俺たちはもう一件2人でデートするよ。」

「ええ?一緒に帰ろうよ。」





PEKO案件がハーフの彼女に一緒に帰ろうグダ。
すぐにPEKOが動く。
今日の勝利は無いのに、火の鳥の為だけにセパレートをしてくれた。



「絶対帰ったら連絡してね。絶対だよ。」



彼女は友達の心配をしていたのか?
それとも抜け駆けを許さなかったのか?



PEKOがこちらを見てうなづく。
2人とも満身創痍だ。

明日も早いのにすまない。
そしてありがとう。必ずこの借りは返す。

























SEXが終わると、彼女は言った。





「酔ってて覚えてない。どうしてこうなったの?」





火の鳥は解っていた。
だから敢えてこう言った。





「何をお願いしたいの?」





















「もう一回して。」





















またシャイになっていた彼女は、
恥ずかしそうに答えた。



ただこれからとなると、
明日の会議に支障がきたす時間になりそうだけど、しょうがない。
もう一回愛し合おう。
























あれ。。
でもやっぱりすぐには勃たないな。
ちょっと口で。





















「汚いなお前。一回風呂でちんこ洗ってこいよ。」






「あっ、はい。洗います。」
























ありがとう



ドキドキできたよ。






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コメント

高圧的な彼女が最後にはお前ってよばれて、素直に聞いているとこに火の鳥さんの凄さ感じます(笑)
ブログ本当に面白いです(。>д<)次も楽しみにしてます(笑)

Re:

>saiくん

ありがとうございます。
いや洗ってこいって言われてるのは火の鳥です笑
ちょっと表現わかりにくかったですね。
修正します。

僕は高圧的な女性はすぐ放流してしまうのですが
高圧的な女性程本当の姿を隠してるかもしれないですね。
勉強になりました!

最後の洗ってこいよ笑いました(笑)

文章に魅力されてしまいました(*´∀`)

すばらしい試合運びですね。大人としての貫禄を感じます(^o^)

No title

火の鳥さんは既婚者で子どももおられるんですよね?
話はすごいしブログもおもしろいのに非常に残念です。
よく奥さんと子どもに顔向けできますよね。
家族の事を考えると本当に悲しいです。

火の鳥さんのブログいつも拝見させて頂いてます!今回初めて本当の火の鳥さんを少し見れた気がしました!とても面白かったです(^^)
次回も楽しみにしています。

前半のブルーオーシャンを求めていった箱...
恐らくぼくが大好きな箱かと!

是非今度一緒に行きたいです(*^^*)

Re:

>名無しさん

ありがとうございます。
結構な高圧的な態度で言われました笑
びっくりしましたよ。

Re:

>フジいさん

いつもありがとうございますm(__)m
コメントもらえるととっても嬉しいです。
負けならが勝てました笑

逆に彼女に魅了されるという発想の転換....すごいです。火の鳥さんのブログは「読む」って感じがして好きです♪

Re: No title

>まさきさん

少し情報錯誤していそうです。
そして貴方は正義感が強いですね。
男らしいです。

Re:

>リンクさん

ありがとうございます。
火の鳥もいつもブログ拝見させてもらってます。
これからも勉強させていただきますm(__)m

Re:

>ルイスさん

マジですか?
今度一緒にいきましょう。
リベンジしたいので。

Re:

>ウタさん

読んでいただき、ありがとうございます。
またコメントくださいm(__)m

読んでいる僕がドキドキしました( ^ω^ )

チ◯コ洗った後は、「ありがとう、ゴシゴシできたよ」では?笑

Re:

>役人さん

相変わらずパンチ聞いてますね笑
参考にさせていただきます笑

火の鳥さんの自分を客観視してるところに驚かされます!
短気な僕ならすぐにイライラしながら放流しすぐには冷静になれないと思いますw
チ○コを洗いに行くあたりが器の大きさを感じました(^^)

Re:

>誠二さん

いつもありがとうございますm(__)m
洗いに行ってる時、1人で自分の姿想像して笑ってしまいました笑

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