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ep.2 ほどけた糸


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医者「ねんのためきくが、かれは本物かい?クローンかね」ジュネ「とうさんは人間よ!それでいいじゃない!!」―火の鳥 生命編
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酷く絡まった糸がほどけた時
その糸が互いを引き合い、2人の距離を急激に縮めた。



「私素直になれてるかな?」

「大丈夫。そのままで良いよ。」



彼女はベッドの上では従順だった。



それは演じていたのか。
それとも正直な彼女だったのか。









「で、この間会ってから何人女を抱いたの?」



火の鳥の上に覆い被さり彼女は言った。

最近、火の鳥は既セクと会う機会を作っている。
それまでは新規ゲットにしか興味がなかったが、心境とは変化するものだ。

ep.1 彼女の柔らかい胸と固い価値観

の彼女と会うのはもう4回目。

人間好奇心を失うと終わりだと思っている。
好奇心を無くすと後は牛の様に老いるだけだ。
という言葉は正しい。

彼女はいや嬢王様はドS。
そして火の鳥を自分の奴隷にしたかった。
火の鳥も新しい境地を知れるかもと期待した。


しかし結局はそこまでハマらなかった。

2人での話し合いの結果、嬢王様が一方的に火の鳥を責めるスタイルを取ることに。
道具は使わない事になった。

普段責める事が好きな火の鳥も、
このスタイルには何か心地良いものを感じていた。



火の鳥の上で腰を振る彼女。
本当に見た目は可愛らしい。
普段の彼女しか知らない人は、夜の彼女を見て驚愕するだろう。

そんな彼女を見ながらぼーっと考え事をする。
最近の日常の中でも好きな時間だ。



「明日はアポか......。」

「え、なんか言った今」

「何も言ってないですよ嬢王様。」



携帯を取る。
いつもの店へ電話する。
仕事が忙しい火の鳥は電話が多い。
行為中でも電話して良いというルールも決めた。


「明日◯◯時から2人予約いけますか?◯◯です。いつもの席空いてますか?」



声を押し殺す嬢王様。
電話中に限って激しく腰を振る。
そして果てる。
グッタリとする彼女。

火の鳥はまだ果てていない。
でもしょうがない。

嬢王様を身体の上からベッドへ運ぶ。
彼女はここから少し眠る。
本当に男性っぽい所がある人。






明日の作戦を考える。
ストで番ゲした子。
たしか結構綺麗だったはず。

最近はストばかりしている。
楽しいし、自分の好みの子に声をかけられるのは単純にテンションがあがる。
そしてその子をもっと知りたいと自然に思える。



いつものパターンで準即を。
今風の若い子。
押しに弱そうな印象だ。
大丈夫そうだろう。

そんな事を思いながら、
火の鳥も少し眠りにつく。



明日はイメージ通りの
展開にならない事を知らずに。


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「お待たせしました。」



と言い頭を下げる彼女は時間通りに来た。
素直なタイプ。
きっと楽勝だろう。そう考えた。

いつもの店のいつもの席に座り、
いつもの前菜を頼む。



22才。学生。
彼氏はいない。
あどけない中に何処か上品な雰囲気。
火の鳥の好きなタイプだった。



まずはこちらから彼女に質問する。
皆が聞くような質問は少しにする。

「そんな事始めて聞かれました。」

そう言ってもらえる様な質問を飛ばす。



「1年間仕事の任務で火星に行くとしたら、何を持っていきたい?」

「うーん、ケーキかな。」

「ケーキ笑 面白いね。なんで?」

「ケーキ大好きなの。あったら死なないでしょ?」

「なるほど笑 じゃあ次はどんな男を連れて行きたい?」



インタビュー力。
この類の本はたくさん読んだ。
重要なのは聞くタイミングと伏線をはることだ。



「君は正直でいいね。でも素直だったらもっといいかもね。」

「ん、どういう事?」

「まあおいおいね。あと子供だからわからないだろうし。」

「もうっ子供じゃないです‼︎」



楽勝。
上手くいくイメージしかなかった。



「火の鳥さんってどんな仕事してるんですか?」



彼女から火の鳥への質問も増える。
予想通りの展開だ。

「30代の男の人ってなんか良いですよね。」

わかりやすいIOIも感じてきた。
質問はまだまだ続く。




話を聞くと彼女は大金持ちの家に生まれたお嬢様。
箱入り娘は社会を知らず、好奇心が旺盛な時期なんだろう。



「次はちょっと聞きにくいんですけど、貯金ってするタイプですか?」

「貯金?そんな事聞く笑」



やたらと質問は続き、終わる気配がない。
答えても次から次へと彼女からの質問が。



「もう俺の話は良いよ。」

「いやダメです。仕事しっかりしてそうですよね。年収も凄いんでしょ?どれくらいですか?」

「えっ年収?98億だよ98億‼︎」

「いや真剣に答えてください。」

「だから、98億だっ.........」



彼女の顔を見た。
花柄のスカートに白いブラウスの彼女は笑っていた。



でもその笑顔の奥に芯の様な物が見えた。






違った。
火の鳥はようやく気付いた。
そして少し怖くなった。



繰り返される質問は火の鳥へのIOIではなかった。



それは大金持ちな家に生まれた彼女の、
お眼鏡に叶う彼氏を探すためのクソテストの嵐だった。


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「ペ◯ーズやってるんだ?」

「はいっ。遊び人ばかりで全然良い人いませんけどね。」



火の鳥はした事は無かったが、
もちろん知っている。

彼女はそのサイトで年収やスペックが足りている男を選び、何度か会っていた。



「良い人いないの?そこには。」

「いないですね。ヤリ目ばっかりです。もちろん一度もついて行ってないですよ。」



いや火の鳥もだよ。
という言葉を飲み込んでリアクションした。



「危ない目には合わなかった?」

「強引な人にはパパに言うからって伝えたらビビって諦めるの笑」



唾を飲み込んだ。
たしかへーっと言ったと思う。






簡単にゲット出来ると思っていた彼女は
全然簡単では無かった。

そして火の鳥はこの後の展開を、全くイメージできていなかった。



バリバリの色を使うか?
いやそれも最後グダるイメージしかない。
というか危ない。
どうする?
深呼吸しよう。



目を瞑る。
イメージする。
勝つ方法を。
肩の力を抜け。


「どうしたんですか?」


彼女の声を無視する。
大丈夫。
ビジネスの場面でも
何度も山場は乗り越えてきた。





ポイントは素直と正直の話。
伏線を回収する事。
でも今言っても彼女には入らない。

まずは彼女をほぐし、話が心に届く様にする事だ。






絡まった糸をほどく。とビジネスでは表現する。



丁寧に糸を1本ずつほどく様に、彼女の心をオープンにしていく。
この作業無しでは何を言っても伝わらない。

つまり届かない。






褒める
与える
深層心理を知る






やろう。
今夜はじっくりと時間を掛けよう。



重要なのは何を伝えるかではなく、その前に伝わる状態になっているかどうかだ。



火の鳥は肩の力を抜いて、
出会った時のエンターテイナーの様にではなく
まるでカウンセラーの様な振る舞いを始めた。
































1時間後



彼女の顔が火照る。



「正直は自分の気持ちに、素直は相手の気持ちに寄り添う事なんだ。」

「うん。」



「女の子は素直な方が良い。そんな子に皆魅了されるんだよ。」

「わかった。」









酷く絡まった糸がほどけた時
その糸が互いを引き合い、2人の距離を急激に縮めた。



「私素直になれてるかな?」

「大丈夫。そのままで良いよ。」



彼女はベッドの上では従順だった。



それは演じていたのか。
それとも正直な彼女だったのか。

































「か、顔にかけさせて。」

「むりむりむりむり‼︎マジむり。」








まだまだ素直じゃないね。
正直な子だ。

























あれLINEが、

「ちょっと聞きたい事あるんだけど。◯◯ちゃんって知ってる?」

それは嬢王様からだった。







何かが起こりそうな予感がした。














ありがとう



ドキドキできたよ。



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コメント

火の鳥さんのブログでナンパ欲わきますし、立て続けにこんな記事アップデートできるのすごいです(笑)

続き早くよみたいですwww

さて、このエピソードたちは最後にどう絡みあうのか…
楽しみです(´ ˘ `๑)

続けて一気に読みました
ブログでま惹きつける技を身につけて、飛ぶ鳥落とす勢いですね

この先も気になるし、これからどこまで上がっていくのかも気になります\(^o^)/

絡まった2つの糸とは…
S子の前では鞭になりΣ(×_×;)!
金持ち子の前ではヒモ生活(*´ω`*)
(-_-).。oO(こんなオチいらんか…)

冒頭からオチまでが綺麗wwwお茶目で笑ってしまいました(笑)

インタビュー本までナンパに応用していたのですねwww
単純な質問を使わずに巧みに深層心理を探るスキルも流石です。そういった記述は真新しくて、僕も興味深く参考にさせていただきます!

そして、またこういうタイプも難しい…このクソテスト応答と1時間のカウンセリングに自己投影してみるも、僕の想像の範疇だとすぐに打開案というのはイメージできませんね…

前回に続き考えさせられる、続けざまにありがたいエントリーでした!

火星ルーティンめっちゃいいですね!
(´-`).。oO(めっちゃブログネタ持ってますねww

続き気になりますねー!

はじめまして。
楽しく読ませてもらってます。
すごい文章力!
面白いブログや文章書く方って、きっと頭の良い楽しい方なんだろうなって思います(*^^*)
また更新されるの楽しみにしています。

Re:

>saiくん

ありがとうございます^ ^

ブログって結構体力使いますね笑

Re:

>フジいくん

ありがとうm(__)m
書き始めたいと思います。

Re:

>イーサンさん

ありがとうございます^ ^
恐れ多いですm(__)m

今度遊んでください。

Re:

>ジョニーさん

それいいすね笑
ヒモ打診してみます。

Re:

>PINKさん

連続コメントありがとうございます。

今回はたまたま上手くいきました。
心理学関係の本は読みまくったたちです笑

結局上手くいったポイントは彼女しかわかりません。

Re:

>ななふしさん

ありがとうございます^ ^
もうネタつきました笑

なんかください。

Re:

>はるたろうさん

ありがとうございます。
全然まだ書けてないです笑

時間作ります。

Re:

>OL子さん

ありがとうございます(^ν^)

結構頭悪いですよ笑
またコメントくださいね。

「重要なのは何を伝えるかではなく、伝わる状態になってるかだ」

このブログで一番印象に残った言葉でした。

貴方と出会って4ヶ月程経つけど、火の鳥さんはいい意味でミステリアスです。

Re:

>役人さん

ありがとうございます^ ^

それ前も言ってましたけど、
ミステリアス要素あります笑?

適当なだけですよ^ ^

正直と素直の件すごくいいですね!
前回の彼女も出てきてとても面白いですね!続きを楽しみにしてます。

Re:

>かぎさん

ありがとうございます^ ^
また続き書きますね(^O^)/

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